積み上げた技術とノウハウで、ささやかな日常を支え続ける

様々な車両が高速度で間隙無く通行する高速道路。赤い旗を振っただけでほとんどの車が止まってくれる一般道路とは全くの別世界。我々が高速道路事業に参入する直前までは、一般道路に毛が生えた程度の世界だと甘く考えていました。安全性・正確性・迅速性の全てが高度に求められる高速道路規制業務。実績・技術・ノウハウが無ければ、絶対に出来ない、いや絶対にしてはならない業務です。

このページでは、業界の実態や、私たちが日々どのような業務を行っているのか、その具体的な内容をご紹介いたします。我々の経験と技術、そして秒単位で繰り返される瞬発判断と瞬発行動の全てが、安全で快適な交通環境の実現に向けての大切な一歩となっています。

高速道路車線規制業務の概要

高速道路における「車線規制」とは、道路上や道路脇で工事や点検を行う際に、一般の通行車両が作業現場に突入するのを防ぐために、標識車・カラーコーン・矢印板などを使って車線を封鎖して「臨時の安全地帯」を作る作業のことを差します。この極めて危険且つ重要な安全確保作業は、専門技術とノウハウを有した警備業者によって実施されます。兵庫県内には500社以上の警備業者が存在するものの、高速道路の車線規制業務を実施できる業者はわずか15社に満たないというのが現状です。

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規制業者が少ない理由

規制業者の数が少ないのには二つの大きな理由があります。まず、高速道路車線規制に必要な特殊装備を備えた車両や規制資材は高額であり、これらに要する初期投資が非常に大きいためです。例えば、必要な車両一台につき1000万円前後、資材一式にも500万円以上が必要となり、それらを保管する場所の費用も加わります。

2つ目の理由として、高速道路での車線規制は、高い安全性、正確性、そして迅速性を要するため、高度な技術と知識が求められます。そのため、特殊かつ大量のルールが定められており、これらを全て習得した経験豊富な責任者や、特殊な運転技術に習熟した運転手などのプロフェッショナルな隊員を揃える必要があります。それらの理由により、大企業や同業者であっても、高速道路という「特殊な世界」への新規参入は、大きな壁となっているのです。

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たかが警備会社、、、が命取りに!?

規制技術の差は、施工業者様の工程管理の効率性を大きく左右します。例えば3kmの車線規制を行う場合、熟練した業者なら規制設置を30分、解除を45分で完了できますが、経験の乏しい業者では3倍以上の時間が必要です。規制に要する時間が多くなればなるほど、施工可能時間は当然少なくなり、工期日数が予定より延びることにもなりかねません。高速道路での警備業者の選定を間違えると、警備費用増大と工期遅延という二重苦に逢い、高速道路事業からの撤退を余儀なくされた施工業者様は少なくありません。高速道路においては、「たかが警備会社、、、」ではないのです。

このように、技術と安全を高いレベルで維持することは、業界における深刻な人手不足と安全管理の重要性が増す中、さらに重要になっています。

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